クルドの歌手セルダル・ジャーナンさんとの「春と修羅」、おかげさまで無事好評のうちに終演しました!
歌や音は暮らしや自然や社会の環境と密接に存在し、あるいはただひとりの観念や感覚に存することもある。私はそれらを、「音楽」のなかに、なるべくとじこめたくない。もっとじっくりと音楽を楽しみたかった、歌を味わいたかった。舞台を観てくれた方から、このような声をいただくこともある。自身も一人の音楽家、音楽ファンとして、それに共感する。しかし、歌を創ることよりも、声や音があり、それらが交響する広場を作りたい。観客のみなさまも、無数の物語が漂う雑多な響きに身を包まれ、さまざまのことを感じたり、考えたりしていただけたら、と思っています。それを舞台という仮想空間にデザインし演出するのが、私の「仕事」です。
というわけで、今年はあと二本の音楽劇を演出します!10/25には、石橋幸「僕の呼ぶ声~ロシア・アウトカーストの唄たち~」の第一部で、そしていよいよ12月は、与那国島出身の俳優、映画監督の東盛あいかをメインキャンストに迎え、韓国や台湾の音楽家たちと奏でる、音楽詩劇研究所ユーラシアンオペラ「黒潮の子」(初演)那覇、東京公演です!! 乞うご期待。
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